もうちょっといい話

不動産賃貸について(3)


 今回は、賃貸借契約締結時の注意点についてご説明します。

 アパートを借りる場合には、借り手が直接貸し手を見つけて契約をすることは少なく、通常はアパートの管理会社が仲介して賃貸借契約を締結することが多いでしょう。
 
 契約締結にあたってのルールで重要なのが、「重要事項説明」というものです。
 日常生活の行為をするにあたって、その行為をする時点では、トラブルが起きていることは余りありません。
 そのアパートに住みたい、貸したい、ということで契約しているわけですから、汚い部分には目がいきませんよね。
 しかし、それでは、実際に契約を締結して、しばらく経って、何かトラブルが起きたときに、どうする?ということになってしまいます。
 そこで、日常の生活での行為をするにあたっては、予め契約をする前に、その契約で重要な事柄について、専門家として関わる者がいる場合には、その専門家にきちんと説明をさせるという仕組みができるようになったのです。
 これが、「重要事項説明」です。
 借り手としては、この重要事項説明を受けた上で、十分納得して、今後起きる事柄も含めて情報の提供を受けた上で、建物を借りるかどうかを決断することにより、トラブルが少なくなるという仕組みなのです。

 実際の契約の場面では、重要事項説明を形式的に受けることが多いでしょう。私自身もアパートの借り手として、あるいは自宅購入の買い手として重要事項説明を受ける場面を経験しました。
 やはり、この場面は大切であり、端折ることなく、きちんと説明を受けるべきでしょう。
 また、事前の説明をきちんとしない業者は、信用せず、契約しないという選択をするべきだと思います。

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