みなさんは、日常の生活の中で、食べ物や服を買ったり、時には家や車を買ったりしています。お金が貯まれば貯金することでしょう。アパートを借りたり、家を建てたりすることもあるでしょう。住宅ローンを組んだりすることもあるでしょう。
こうした日常生活のルールを定めているのが、「民法」です。
民法は、1898年(明治31年)に作られており、110年以上経っています。現代社会にそぐわない規定があったり、作った当時急いで作られたという経緯もあり、わかりにくいという指摘がなされています。
そのため、現在、国では、民法を改正する議論を進めています。
この議論は、日常生活のルールを改正するものですから、みなさんの生活に大きな影響を与えることも考えられます。
例えば、民法では利息は5%とされています。しかし、今は銀行にお金を預けてもせいぜい0.1%ていどであり、5%という定めは高すぎると言えるでしょう。
改正の議論では、そのときの経済情勢に合わせて利息の割合が変わるように定めたらどうかという意見があります。
これまで3年間に渡り、学者や弁護士などの実務家、有識者によって議論されてきました。そして、いよいよ、2013(平成25)年2月に、条文の形となった中間案が発表されることになっています。
日常生活のルールについて、大きな改正が行われることを知っていただき、興味を持っていただけたらと思います。